こんばんわ、ネタがあるので連日の更新です。
5月3日に博士のシェアハウスの山田さんと協同で計画している、
「研究をゲームにしてみるワークショップ」のトライアルが行われました。
こちらのワークショップは、私が所属?するゲーミング勉強会で行われている、
「Game × Learning × ???」に山田さんにご参加いただいた後に、
ゲームを専門としない研究者向けにゲームを開発するワークショップをやってみたいねという、
お話をいただいて、準備を進めてきたものです。
我々研究者のやっていることはどーにも外から見えづらく、
友だちや知り合った人に「何やってるの?」と聞かれても極めて気まずい空気が流れることが大半です。
特にクリティカルになるのは、コンパ等ですね(笑)
女性が気を利かせて、「どんな研究してるんですか?」と聞いてくれても、
分かりやすく説明することが出来ず「あー、頭が良いんですね」という感じで会話が終了する。
そんな経験をお持ちの研究者の方もきっと多いはずです(涙)
そんな状況を打破すべく?、
1.ゲームを自分の研究を紹介するツールとして持つこと、
2.ゲームに自分の研究を落とし込むことで、研究を説明可能な形にし、棚卸しをする。
大きく分けて、この2つの目的がこのワークショップにはあります。
さて、私も研究者なのでたまには引用をしながら、上記のことを語ってみます。
Gleenblat(1988)によると、ゲーミング・シミュレーションの目的には、以下のようなものがあります。
・動機づけと興味付け
・教育:情報の提供、情報の強化
・技能開発
・態度変容
・自己による評価、他者による評価
ゲームで研究を伝える場合にどのような目的が想定されるか考えてみると。
・動機づけと興味付け
→研究領域への理解者を増やす
→ゼミ生・学部生の確保・資金の獲得・コミュニケーションの道具として
・教育:情報の提供、情報の強化
→分かりにくいことを教える・よくある誤解を正す
・自己による評価、他者による評価
→研究領域に対する世間の評価を知る、素朴な質問に自分がどのくらい答えられるかを知る、ゲームを作る際に自分の研究や思考法の強み・弱みに気付く
などが目的や意義として考えられます。
詳しい流れ等は、次回のプレ実践が終了して、もう少し洗練されてから報告したいと思いますが、
トライアルの様子を簡単にご紹介いたします。
今回はiGEMという生物版ロボコンのような、
国際コンテストの経験者のお二人に集まっていただきました。
※iGEMさんのウェブページはコチラ
まず、福山による趣旨説明です。
上記に書いたような、研究をゲームにしてみる意義等をお話ししました。
その後は、いきなりゲームを作るのではなくiGEMの活動をモデル図に落としていきます。
モデル図ができあがったら、それを「ゲームとして」どのように伝えるかを考えます。
参加者は何をするのか、ゲームの目的は何なのか、それを達成するために世界の中で参加者はなにをするのか…etcというような感じです。
ここで簡単に出来るゲームという制約がありますので、情報や要素を取捨選択することになります。
おそらく、直感的にはこのプロセスが棚卸しに重要でしょう。
今回はカードゲームになったので、カードを作成しています。
奥で福山もお手伝いとしてカードを書いています(笑)
今回は、時間の関係でバランスの微調整などは出来ませんでしたが、
簡単なプロトタイプを作成して、テストプレイまでは到達できました。
完成したのは、
「iGEMの一年を体験してみるゲーム」です。
プレーヤーはiGEMのリーダーになって、人を集めたり、プロジェクトを決めたり、実験をしたりしながら、iGEM本大会で入賞することを目指します!
カードによって過去のプロジェクトを把握するという学習の要素も加わりました。
なかなか面白くなる要素を秘めたゲームができたと思います。
次回への課題としては、
ルールに上手く落とす過程や遊べるゲームにするバランスはかなり職人芸的な要素が強いので、
このあたりをどう形式知にするのかなど残りました。
(実は結構課題は山積みです…)
次回は5月14日19時からプレ実践を行う予定です。
5月5日現在で、あと似た研究領域のペアを1組募集していますので、
ご興味があるかたは、Twitterから@2ndlabさんにお申し込みください。
今回ご紹介した、Gleenblatの「ゲーミング・シミュレーション作法」は、
ワークショップでのゲーム作成の手順としても活用しています。
ゲーミング・シミュレーションの古典的名著ですので、ご興味ある方はぜひ。
それでは、今日はこの辺で。
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Brion (日曜日, 22 7月 2012 05:25)
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Masticating Juicer (火曜日, 23 4月 2013 12:28)
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