「かってにハッピーエンドゲーム in 広島」 開催報告

だんだん暑くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は先週末(5月18日・19日)に広島で開催いたしました、
「かってにハッピーエンドゲーム in 広島」のご報告をいたします。

このイベントは広島国際青少年協会との共催で行われ、
高校生・大学生あわせて約20名の方にご参加いただきました。
青少年協会の皆様、参加者の皆様ありがとうございました。

まず、ゲームのルールを簡単に説明します。

①悩みと自分のキーワードを記す
 参加者はまず「将来に自分が抱えている悩み」と「自分を表すキーワード」を記入します。
②他の人のキーワードを見て、「かってに未来予想図」を作成する
 他の人が書いたキーワードを使って、「悩みを乗り越え、ポジティブな未来に到達する」という
 「かってな未来図」を記入します
③書いたストーリーを発表し、投票をする
 誰のストーリーが「面白かった」か、「気に入った」かという観点で投票を行います
④全員に対してストーリーが作られた時点で最も得点の多い人が勝利

これが、このゲームの簡単な概略です。

写真はコインと石で投票を行っているところです。

東京でも今後開催する予定ですので、研究としての意図は告知文の内容以上は伏せますが、
このゲームは、「先行きの見えない社会の中で将来に不安を抱えているであろう高校生・大学生」

を対象に、以下のような目的で実施をしました。

①同年代で気軽にキャリアのことを話せる環境を作る
②キャリアに対してポジティブなイメージを持つ

1つめに関しては、このイベントでは「ゲームのルール」の中で、
他者の悩みや将来に対して「面白いハッピーエンド」を作ることを求められます。
ゲームの「マジックサークル」の中で参加者は普段は「進路指導室」や「親」としか行わない、
「将来の話」を同世代の参加者と気軽にすることができるようになります。

2つめに関しては、ゲーム内で他者につくってもらった「ハッピーなストーリー」を聞くことで、
自分の将来に対してポジティブな気持ちを抱くことが出来るようになります。

これが上手くいったのかは現在分析中ですが、ゲームにおいて参加者はいくつかの希有な経験をしたと感じました。
ゲームの中で参加者は、8分かけて写真のような「かってな未来図」を記入します。

3名の他者に「8分集中して自分の将来を考えてもらう」という経験はなかなかないでしょう。
一方、同様に「8分集中して他者の将来を考える」という経験も同様に希有なものでしょう。
そして、そのキャリアのことを考える中で「お説教をされず」、「ポジティブなこと」だけを

考えるということは、まずないのではないかと思います(笑)

この2つ希有な経験から参加者が何を得たのか、というのは現在分析中ですが、
このどちらからも参加者は「自分のキャリアを考えるための良いきっかけ」を得たのではないか、
というのがざっとアンケートを眺めてみての雑感です。

 

東京でも同様に高校生・大学生を対象に7月末に開催したいと思っておりますので、
ご興味をお持ちいただいた方は、続報をお待ちください。